キリマンジャロの夕焼けタンザナイト

2016年10月19日 水曜日
タンザナイト

タンザナイトの魅力の大きな要因となっているのは、単なる澄んだ真夜中の空というよりも、もっと複雑な青い色をしているからです。
「タンザニアの石」を意味するタンザナイトは、その名が示すとおり、キリマンジャロの夕暮れ時の空を映し出したような美しい青紫色をしています。

これは違った角度から見ると違った色がみえる多色性という性質によるものです。タンザナイトは極端に光に敏感で、日光の下では青っぽく見え、白熱光やキャンドルの下ではピンクがかったバイオレットに見えるという変化を見せることが多いのです。
最高品質のものはどんな光の下でも濃いブルーですが、ほとんどの場合、両方の色を同時に見ることができます。他色性(不純物着色)のジェムストーンであるタンザナイトの色の彩度は、バナジウムの量で決まります。パステルカラーか、より濃い色か、どちらのタンザナイトを選ぶかはお好みと予算次第ですが、タンザナイトのカラフルな輝きは大きいサイズのほうが強くなるということにご注意ください。一般的には小さいサイズのジェムストーンに濃い色が見つかることはないでしょう。

タンザナイトは、鉱物的には青色をしたゾイサイトであり、正式名称をブルーゾイサイトと言います。かの有名なアメリカのティファニー社が宝石学上の名称「ブルーゾイサイト」が気にかかり、「ブルースーサイド(自殺)」と聞こえてしまうからです。そこで流行に倣った名前がつけられることになり、この珍しくエキゾチックなアフリカ産のジェムストーンはタンザナイトという名前になりました。