パパラチアサファイア

2016年10月22日 土曜日
パパラチアサファイア

パパラチアは、ルビーやサファイアと同じコランダムの一種で、とくにオレンジとピンクの中間の微妙な色合いをしているものだけに与えられた特別な名称です。ピンクが強すぎても、オレンジが強すぎてもパパラチアとは呼ばれません。「King of Sapphire(サファイアの王)」と称され、産出量が極めて少ないために幻の宝石として扱われてきました。
しかも、日本の市場において、日本の色石鑑別の第一人者であった全国宝石学協会の鑑別があるパパラチアしかその価値を認めないような風潮があり、その価値はさらに高められていました。
しかし、近年のマダガスカル宝石ラッシュの時に、最高級品質級のマダガスカル産パパラチアが多量に出回り、その希少性が薄らぎつつありました。

2001年末頃に多量に出回ったマダガスカル産パパラチアにたいして、在る疑問が持ち出されました。
それは、本当に「天然のパパラチア」なのかという問題です。しばらくは、日本の全国宝石学協会も通常通りの鑑別を行っていました。しかし、アメリカのGIA(米国宝石学会)で、これらのパパラチアが全て表面拡散という新しい処理が行われていると発表しました。
表面拡散というのは、宝石を特殊な処理で表面だけを変色(いわばスイカのように中は赤だが、周りは緑といった感じです)させる処理ということでした。これは、おもに、マダガスカルに宝石産出ラッシュで出向いていたタイ人がしていた処理のようで、これによりマダガスカルのコランダム(ルビー・サファイア・パパラチア)の信用は世界的に失墜しました。

しかしながら、現在では、表面拡散かどうかの鑑別が可能となり、心配はないのですが、マダガスカル産のコランダムの出足は鈍っているようです。
特に、ピンクサファイアに特殊な加熱処理で、オレンジ味をつける処理が多くみられました。